現地はもと吉野郡西吉野村城戸であったのが、去る2005年9月に大塔村とともに五條市に合併した。現在の地名は五條市西吉野町城戸となっている。もと村役場があった中心地域であり、役場はいま支所として機能しているようだ。この中心街から丹生川にそって北へ少し入ったあたりに西吉野温泉郷がある。
西吉野温泉の歴史は古く、南北朝時代には南朝の歴代天皇が立ち寄られたと伝わるが、温泉そのものは鎌倉時代には知られていたようだ。湯元は温泉街からさらに1キロメートルほど南の丹生川支流の河川の塩川原という場所に湧き出ている。温泉街は幕末の頃には街道を往来する旅人の宿場として栄えていたようだ。その街区の奥地の丘上に「きすみ館」がある。もとはセミナーハウスとして建てられ、かつては研修施設として宿泊も出来たのだが、現在は温泉利用のための施設として運営されている。
温泉だが、泉質は塩分を多く含み、やわらかなヌルヌル感に富む。無色無臭でリウマチや神経痛、疲労回復に効果がある。風呂は内湯のみで露天風呂はないが、ジャグジー風呂、打たせ湯などがある。外には庭園があって涼むことも出来るが、それなりの広さがあるので露天風呂を増設することも可能であるように思える。出来れば設けてほしいものだ。
なお下駄箱や脱衣ロッカーは昭和40年代から60年代にどこかの銭湯で使っていたものを譲り受けたもので、鍵の形や扉などが古風で懐かしい感じがある。施設全体が和風民芸調に統一されているせいで、全く違和感がなくて楽しめる。
なお公式サイトはなく、五條市のHP内に案内ページがある。そのページにリンクをはっておいたので参照されたい。
営業時間は午前10時から午後6時まで。定休日は毎週金曜日。料金は600円。交通は車の場合、五條市本陣交差点から国道168号線にて20分ぐらい。バス利用の場合はJR和歌山線五条駅より奈良交通バス「城戸行き」を利用出来る。(柴崎)
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